本作は戦後のロサンゼルスを舞台にした、推理アドベンチャーであり、帰還兵から警察に転職した主人公を通して、様々な事件を解決することになる。肝の部分はなんといっても推理部分だ。死体を検死しながら手がかりを集め、関係者に尋問を行い、自白を促し起訴する。流れ事態はオーソドックスな物であるが、プレイヤーの観察力を試される手がかり収集、容疑者の裏をかく尋問テクニック、忍耐力を要求される尾行、制圧のための射撃と格闘どれも、上手く作られており、1つの手がかりを見落とすだけで事件の全貌が把握できなくなる様はまさに、推理アドベンチャーの真骨頂と呼べる。そして、事件には関連性があり、大きな陰謀が姿を表すことになる。これは、実際に遊んでもらったほうが解りやすく、ハードボイルドな世界を堪能してもらえるだろう。類似ソフトとして『True Crime:Streets of LA』があるが、これを推理寄りにしたのが本作と説明しても問題はないだろう。